公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(愛知)

開催日:
2019年05月11日(土)
会場名:
中村スポーツセンター

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
1,003 190 18.9% 1

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 審査会場を名古屋市中村スポーツセンターに変更して行われた、この度の名古屋審査では、七段受審者1,003名、六段受審者1,122名による厳粛な中にも熱気に溢れた雰囲気の中で実施されました。見事合格なされました受審者の皆様に心からお祝いを申しあげます。1分、1分30秒に自分の剣道人生の思いを込めて立ち合われ、思いが適った喜びは一入のことと存じます。

 寸暇を惜しんで稽古に励まれたにも関わらず、もう一歩で惜しくも思いに届かなかった皆様には、絶対に諦めることなく目標に向かって挑戦を続けて頂きたいと思います。失敗の経験が次へのステップヘの糧となること間違いありません。「求める心を失わない」という条件付きです。

 自分の悪い点を上の先生から、ご指導頂いていると思います。その事をまず「素直な気持」で反省してください。反省だけではまだ半分の五十点です。反省したら指摘された悪い点を除いて下さい。それで、はじめて百点に近づきます。自分の悪い点を二度と繰り返さないと云うことは容易なことでは有りません。

 今回の審査を通じて特に感じたことは、竹刀の正しい握りが出来ていないと云う事。柄頭を余して握っている人が多数見受けられました。もう一度基本に返って頂きたいと思います。

 私が普段から追い求めている剣道について、3点に絞って申し上げ皆様の今後の修行の参考にして頂けたら幸甚に思います。

省略しない剣道

 礼法、蹲踞、正しい姿勢と構え、気迫、触刃の間、攻め崩し、一足一刀の間、打突の機会、受審段に相応しい打突、打突後の体勢、残心等々、一連の一本のプロセスを途中一つをも、省略しない剣道を心掛けて頂きたいと思います。

捨て切った一本

 普段の稽古で思い切って、全力で打ち切る稽古を心掛けて頂きたいと思います。自分の持っている7割、8割程度の打ちでは、実力がつきません。打たれること、抜かれることを懼れず全力を出し切った一本を繰り出す稽古を積み上げていく。それで始めて1回稽古したら1回分の力が付いていく。そうした稽古に数を重ねて行く。それ以外に上達への近道はありません。

一刀即万刀

 「一刀に万刀を乗せ、万刀一刀を配す」
 日々の稽古でより質の高い「一本」を目指して頂きたいと思います。その質の高い一本が「万刀の質の向上」に繋がります。

 「事理一致」の教えがありますが知っているだけで、それを実際に表現できなければいけません。また逆に知らないで稽古しても上達には繋がりません。ここに剣道の難しさと楽しさがあります。先を急がず、基本をしっかりと踏まえた日々の稽古が目標達成の近道です。皆様の更なるご精進を願い寸評に替えさせて頂きます。

近 光正

審査員の寸評(剣道形)

 名古屋における剣道形審査について所感を述べます。

 難関の実技審査に合格しながら、七・六段ともに不合格者が出た事を残念に思います。

 形は約束に従って一定の形式と順序によって動作をするが、審査は形合わせをして臨むわけではないので、呼吸の合わない場合もあり、各本ごとにみると修錬不足が散見されました。

 七・六段は指導者ですから、平素から形の意義、修錬の必要性、効果を『日本剣道形解説書』『講習会資料』等でよく勉強し、各講習会にも積極的に参加し、正しい形の習得に励んでもらいたいと思います。今後一層の精進を期待致します。

 終わりに、剣道形について先師の解説を参考に供します。

 形の修錬の目的は、形の技術を通じて心を練ることであって、いかに形技術がすぐれていても、精一杯の気迫がこもっていなければ、刀剣を使用する舞踊にすぎない。形の基礎的な技、即ち、抜き技、すり上げ技、返し技、受け流し技などの理合やその他の効果をあわせて身につけて、それを竹刀稽古に自由に応用し、変化活用できるまで練習すれば、形の効果はすこぶる大きいのである。

 竹刀稽古の打突の基礎を作るものである。

島野 大洋

*この記事は、月刊「剣窓」2019年7月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(愛知)
開催日
2019年05月11日(土)
会場名
中村スポーツセンター
〒453-0053 愛知県名古屋市中村区中村町字待屋43-1
地下鉄東山線「中村日赤」下車、1番出口 徒歩7分
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