公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(愛知)

開催日:
2018年11月17日(土)
会場名:
名古屋市枇杷島スポーツセンター

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
983 190 19.3% 3

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 名古屋駅前桜通りの銀杏並木が黄金色に衣替えをした11月17日、18日名古屋枇杷島スポーツセンターにおいて剣道七・六段の審査会が行われました。第6会場の審査員を仰せつかり立ち合いを拝見させていただきましたので感じたところを記させていただきます。

 他の会場に比べ年齢的にも高く十分な経験を積まれた方たちが、日頃の修錬の成果をこの日に発揮する意気込みを強く感じました。礼の位置の前から審査は始まっているという心構えで、斥候の間、触刃の間を介し、ここぞという機を捉え、打ち切る技を期待していました。

 立ち合いに自分なりに描いた理想のシナリオを持ち十分な気攻めの後、渾身の一本を打ち出し見事な立ち合いをされた方がおられた反面、不十分な攻めのまま打ち出す技も中途半端で相手との竹刀を介した対話すら見かけられない立ち合いもありました。時間は1分半、1分と短いので焦る気持ちはわかりますが、落ち着いて、よく見て充実した気勢で打ち切る技がほしいところでした。一旦技を仕掛けたら、虚心坦懐、打突は自信を持って行なうことが肝要です。打ち出すための機を作ることと、そして機を見逃さないこと、そのために相手の虚実を知るということが大切であると思います。私は左脚の運びによる攻めと膕(ひかがみ)にゆるみがなく、勢いを感じるひとが比較的良い立ち合いをされたという印象でした。又打つだけでなく、お相手の不十分な攻めには、諫めたり、捌いたりすることも必要だと思います。

 審査の時だけやろうとしてもなかなかできるものではありませんので常日頃からの稽古や、先生からのご指導のほか自分の立ち合いをビデオなどで見るとともに、合格された方の良いところを読み取り自分の稽古への課題を見出してほしいと思います。そして次回の審査では課題を克服され合格されることを念じます。

渡並 直

審査員の寸評(剣道形)

 今回名古屋における剣道形審査を担当しました。そこで感じたことを述べます。せっかく実技審査で合格して、形審査で不合格になるということは非常に残念に思います。それは日本剣道形でなにを学ぶのかという認識が足りないからだと思います。つまり剣道はただ単に相手を打ち負かすためだけでなく相手と技を競い合いながら自分を高めて行くという内容の剣道でなければならないと思います。それは竹刀という剣(日本刀・木刀・竹刀)で刀法の原理、攻防の理合、作法の規範所作を身につけ、技と心を後世に継承して行くことが形に含まれていることを念頭において、技の使い方を磨き上げ競技を支える究極の一刀瞬息、心気力一致をめざした一本として形と融合した剣道を身につけて伝統文化としての内容のある高段者になってもらいたいと思います。そのためには全般的に定められた約束と順序に従ってやるだけでなく、具体的理合の内容を注意点として上げておきます。

  1. 間合の理合、勝機をつかむ一足一刀からの打突。
  2. 捨身の理合打ち切る覚悟、身を捨て打込む気迫。
  3. 正中線の理合、左手こぶしの位置。
  4. 打突の機会の理合、物打で一拍子で勝機をつかむ。
  5. 打ち切る感覚の理合、構えから吸気丹田呼気で打ち切る。
  6. 打突の一瞬の理合、気剣体一致、以上のような文章に表現されていない内容を一本一本に心をこめて稽古されることをお薦め致します。

 昇段を契機に形稽古と竹刀稽古にどのようにつなげて高い水準の剣道をめざして行くか。益々ご精進することを期待しております。

加藤 浩二
*この記事は、月刊「剣窓」2019年1月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(愛知)
開催日
2018年11月17日(土)
会場名
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅又は東枇杷島駅下車 徒歩7分(2)市バス (名古屋駅) レモンホーム10番のりば発 4系統循環 レモンホーム11番のりば発 117系統循環 枇杷島スポーツセンター下車
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