公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(愛知)

開催日:
2016年05月14日(土)
会場名:
名古屋市枇杷島スポーツセンター
受審者数 合格者数 合格率 形再受審
961 133 13.8% 1

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審査員の寸評(実技)

 5月14日(土)、15日(日)名古屋で行なわれた七・六段審査会で見事に合格された皆様に心からお祝いを申し上げます。

 今回の実技審査の担当は両日共に第五会場で、七段は午前中50歳~52歳、午後67歳~71歳で、六段は午前中44歳~47歳、午後64歳~68歳が対象でした。審査員として気が付いた点を述べさせていただきます。今後の審査の参考にして下さい。
  • 構え
  •  自分自身の立ち姿、構えを鏡に写し、左拳の位置、剣先の高さ、左腰、左足の備えを確認し、師の指導を素直に受け正しい姿勢を身に付けることが、風格・位につながると思います。

  • 気勢
  •  最初に発する気合は、相手を威圧するように気力がみなぎり審査員を引きつける気迫を見せほしい。この気合・気迫が審査時間の終了まで継続できるようになれば必ず合格します。

  • 初太刀
  •  「はじめ」と同時に面を打つ方が多く見られました。まずは気の攻め、剣の攻め、足の攻めで打ち間に入り、相手を崩してから技を出してほしいものです。 剣道の技はしかけ技だけではありません。相手の出方によって抜き技、すり上げ技、返し技を使うことも大事なことです。

  • 気剣体一致
  •  5年前の寸評でも書きましたが、今回も60歳代から70歳代に前回と同じように手と足が不一致で技を出される方が多く見られました。当てることばかり意識しないで、先ずは近間から姿勢を崩さずに一拍子で踏み込むことから始め、出来るようになったら一足一刀の間合から、気剣体一致の打突が身に付けば必ず良い結果が得られるでしょう。

 終わりに、今後一層のご精進、ご精武と次回の審査において、多くの方がご昇段されますように祈念申し上げ寸評とします。

大嶽 將文

審査員の寸評(剣道形)

 愛知県で行われた審査会で、剣道形担当者として感じたことを述べます。

 まずは、平素のご努力が実を結び、見事合格された皆様に心よりお祝いを申し上げます。

 今回も残念ながら七段3名、六段12名の不合格者が出ました。過去に各先生方から述べられたことの繰り返しになりますが、剣道形は構えや順序を覚えるだけでなく、太刀七本・小太刀三本の中に含まれる理合を理解し、実際の稽古、試合に応用することが大切です。日頃から『日本剣道形解説書』『講習会資料』等により、正しい理法と技能の習得に努めていただきたいと思います。

 今回、特に気がついた点を挙げます。

  1. 立会前後の作法所作を正しく身につける。
  2. 太刀の五つの構え、小太刀の半身の構えが正しくできていない。
    特に六段受審者で、小太刀の構えで左手を腰にとる時、親指を前にしている(刀と木刀の違いの理解ができていない)。
  3. 打突部位を正しく打突していない。
  4. 太刀の形四本目の切り結ぶ位置が高い。
  5. 打突の機会である太刀の形「機を見て」、小太刀の形「入身になろうとするところ」の捉え方が不十分。
  6. 小太刀の鎬の使い方が不十分。

 以上6項目が目につきました。

 これらの項目を課題としてさらなる研鑽を重ねていただきたいと思います。一層のご精進をお祈り致します

太田 友康
*この記事は、月刊「剣窓」2016年月8号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(愛知)
開催日
2016年05月14日(土)
会場名
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅又は東枇杷島駅下車 徒歩7分(2)市バス (名古屋駅) レモンホーム10番のりば発 4系統循環 レモンホーム11番のりば発 117系統循環 枇杷島スポーツセンター下車
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