公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(愛知)

開催日:
2018年05月12日(土)
会場名:
名古屋市枇杷島スポーツセンター

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
1,006 179 17.8% 3

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 5月に入り、初夏を感じさせる爽やかな好天に恵まれた名古屋での審査会を担当させていただきました。今回の合格率は七段が18.0%、六段が25.6%でありました。日頃の努力が実を結び、見事合格された方には心よりお喜び申し上げます。今後一層稽古に励み、さらなる高みを目指していただきたいと思います。

 さて、審査の観点は過去にも諸先生方が説かれていますが、その一つに「初太刀の重要性」が挙げられます。具体的には立礼から蹲踞、そして旺盛な気迫と共に、相手を責め崩して、機を逃さず全力で打ち込み、残心を示す。ここまでのプロセスが最も重要であり、審査員の心をとらえる場面でもあります。

 五段までの地方審査を経て今回初めて全国審査に挑戦した方も多くいらっしゃったと思います。さぞかし緊張もあったものと推察するものの、やはり実技においては体全体に力が入りすぎ動作にぎこちなさを感じることも散見されました。また、立ち会いの時間が短いため、打とうとする意識が優先されてしまい、攻防なく打突することで無駄打ちが多くなり結局まとまりのないまま終了を迎えてしまう。そういう場面も見受けられました。

 剣道の修錬は基本、応用の繰り返しです。普段の稽古でも、礼法(着装・立礼・蹲踞・構え・終礼)、構え(身構え・気構え)、打突(攻防・機会・手の内の冴え・技)を改めて心に刻んで次回に備えていただければと思います。

 「稽古は審査のごとく。審査は稽古のごとく」と言われます。今一度剣道の原点である剣の理法を学ぶ意識を認識し、今後ますますご精進されますことを期待し講評といたします。

鈴木 康生

審査員の寸評(剣道形)

 名古屋における剣道形審査について所感を述べます。

 七段・六段ともに不合格者が出たことを残念に思います。審査規則では「・・・六段ないし八段の審査は、実技および形について行う」と審査の方法を謳っています。受審するに当って事前の準備、対応は十分だったのでしょうか、一考をお願いしたいと思います。

 今回の審査について、各本毎にこまかいことは沢山あるのですが、紙数の関係から全般に関わる特徴的なものを三点程取り上げたいと思います。

1.打太刀・仕太刀の関係が理解されていない。

 日本剣道形講習における「重点事項」の中に、「打太刀・仕太刀の関係を理解し、呼吸を合わせ、原則として、仕太刀が打太刀より先に動作を起こさないこと」とあります。何か俄仕立てで、覚えてきたことを早く表現しなければというような意図が感じられ、打ち急いで味のない形になっているように思います。常に打太刀がリードし双方の呼吸を一致させ、目に見えない一本の糸で繋がり、張り過ぎ、ゆるみ過ぎのない十分な気合の充実があればと思います。

2.目付けを疎かにしている。

 目線がたえず動くので自信のほどがうかがえない。また生気が感じられない。目は心の窓と言われます。互いに目と目を合わせ、視線を外さず、心気をのせて行えば迫真性、重厚性のある形につながると思います。

3.物打ちの意識が希薄である。

 間積りがあまく、打太刀は間が遠く一足一刀の間合いから動作を起こしていない。仕太刀、体の捌きが不適切で部位を物打ちで正しくとらえていない。物打ちで部位をとらえなければ、形を打つ意味がないので注意を要します。

 本質的な剣道を復興させ、かつ個々の剣道の大成を計るためにも、形の重要性を再認識し、形の修業に励んでほしいと思います。

遠藤 勝雄

*この記事は、月刊「剣窓」2019年7月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(愛知)
開催日
2018年05月12日(土)
会場名
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅又は東枇杷島駅下車 徒歩7分(2)市バス (名古屋駅) レモンホーム10番のりば発 4系統循環 レモンホーム11番のりば発 117系統循環 枇杷島スポーツセンター下車
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