公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(東京)

開催日:
2019年11月27日(水)
会場名:
エスフォルタアリーナ八王子

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
1,214 171 14.1% 1

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 11月26日六段・27日七段(実技審査)について所感を申し上げます。

 受審者年齢は40歳代~70歳代です。ご承知のように六段は約1分、七段は約1分半。この短い時間内に各段の基準(段位審査規則)に年齢を考慮し総合的に判断します。受審者同様、極めて難しい作業です。

 以前寸評で述べたように総合的とは ①着装や構え ②攻め(気力・気勢)③間合・機会 ④打突(強さ・冴え)⑤残心(身構え・気構え・体勢のまとめ)等です。概ね試合・審判規則の有効打突の要件・要素です。この総合的基準の密度の高いものが高段者と言えます。

 毎回、感じることは40代~50代で僅かの立合いの時間内に初太刀を先取するも、すかさず返されるなど、打ったり打たれたりで力量の安定性が見られず残念です。また、60代~70代で審査に不合格となった主な要因として、気・剣・体の不一致が挙げられます。不一致の場合当たったとしても有効打突として認められません。気剣体一致を難しく考えず、(発声と打突音と踏み込んだ音)の三つが一致するよう心掛けた稽古が必要と強く感じます。

 又、これまでの審査を顧みて何が不足しているのか、多くの情報(アドバイス等)を整理されて、年齢や体力に見合った基本的(足さばき・素振り・基本打突等)な事に重点を置き、今後の稽古の目標を立てられることが肝要かと思います。

 尚、今回も女性剣士のレベルの高さが目につき、男性剣士を凌ぐ見事な立合いが随所に見られました。先生方の益々のご精武をお祈りし寸評と致します。

豊村 東盛

審査員の寸評(剣道形)

 今回、東京における剣道形を担当しました。そこで感じたことを述べます。せっかく実技審査で合格して、形審査で不合格になるということは非常に残念に思います。合格した人達にも剣道理念に示されている、剣の理法の修錬をどのように理解し、剣道文化の底流にある、真剣勝負に臨むお互いが命をかけて向き合った「場」「間」の感覚、その時の身心の統一と外にあらわれる「気」の体現が不足しており、ただ教科書通りの動作だけが目に付きました。

 『剣道形解説書』にある、打つということは切るという意味であり、審査上の着眼点にある目付け・呼吸法等を心得て、終始充実した気勢気迫をもって段位にふさわしい迫真性、重厚性、技に応じた打突の度合、緩急強弱、一拍子での勝機の打突が感じられなかった。特に文章に表現されていない、心法・身法・刀法を日本剣道形で習い、身につけてほしい。

 最近昇段審査が厳しいという風評があるが、それは競技スポーツとして位置づけられ、勝負だけの価値観で進行しているからであると思う。全剣連が示す高い水準の日本剣道を目指すならば歴史的な経緯や、日本剣道形に示す剣(日本刀)の観念で「刀法の原理」「攻防の理合」「作法の規範」を認識し、有効打突一本の内容を身につけて、風格ある剣道をめざしてほしい。それには全般的に定められた約束と順序に従ってやるだけでなく、具体的な理合の内容を自分で身につけるしかない。体で覚えて自信を持って指導できる高段者として、自己の剣道の修行、ご精武を希望します。

加藤 浩二

*この記事は、月刊「剣窓」2020年1月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(東京)
開催日
2019年11月27日(水)
会場名
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線-狭間駅下車、徒歩5分
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