公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道六段審査会(長野)

開催日:
2019年08月18日(日)
会場名:
ホワイトリング 長野市真島総合スポーツアリーナ

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 形再受審
866 167 19.3% 2

合格者氏名一覧
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審査員の寸評(実技)

 8月17日(土)・18日(日)、長野市真島総合スポーツアリーナにおいて剣道七・六段の審査会が開催されました。見事合格されました受験者の皆様には心よりお祝い申し上げるとともに、今回残念ながら不合格となった皆様には更なるご研鑽を期待致します。

 実技審査で特に印象に残ったことを整理してお伝えしたいと思います。

 審査の判定基準と視点は、決して「技の習熟度」だけではありません。最も基本的なことは、着装を含めた礼法・所作事の規範の励行です。例えば、初太刀発現までの過程をみても「立礼」「蹲踞」などの礼法に適った所作から生まれる気力充実した「身(心)構え」、攻め合いから「気剣体一致」の技発現、さらに残心に至るまでの一連の充実した気力の流れと理合が求められます。礼法に適った所作事の励行が、実は「気剣体一致」の「見事な一本」を創出するために不可欠の条件となり得るものなのです。このことは、剣道の原点である「日本剣道形」の要諦三項目が示唆しています。すなわち「攻防の理合」「刀法の原理」「礼法の規範」の三点であり、換言すると、この要諦がそのまま審査判定の大切な視点となっているとも言えるのです。しかし残念ながら、こうした視点から見て根本的な意識改革が必要であると感じさせる実技内容が少なからず見受けられました。

 剣道修行においては、正しい礼法・所作(着装も含む)を規範とした上で実践的な技習得への鍛錬を繰り返し行うことの重要性、更に攻めの中に含まれる日本文化としての剣道の精神性とその意義・目的を具現化しようとする真摯な姿勢が前提です。そして個々の段階において、より深みを目指しながら体現的気づきを集積してゆこうとする覚悟が剣道人一人一人に求められているのではないでしょうか。

 皆様の更なるご精武を心よりお祈り申し上げ、僭越ながら寸評とさせて頂きます。

長谷川 弘一

審査員の寸評(剣道形)

 長野市に於ける剣道形審査について所感を述べます。

 七段、六段ともに不合格者が出ました。竹刀をもって既定の所に当てるだけが剣道ではありません。竹刀剣道の原点といわれる日本剣道形の重要性を認識して受審者として万全を期して臨んで欲しかったと思います。捲士重来を期待します。

 また、合格者についても各本毎にそれぞれ多少の違いがあっても課題があるように思います。合格したからこれで良しとせず、これを機会に、日本剣道形解説書、講習会資料「日本剣道形」等熟続玩味し、刀法の原理、攻防の理合・作法の規範を再確認し、指導者として先ず、一挙手、一投足に至るまで、理合の原則を守り、いささかの間違いのないように再吟味をして欲しいと思います。

 千葉周作遺稿の中に「形を唱ふるものは、理にして、しない打ちは業なれば、車の両輪、鳥の両翼の如し、故に理業兼備の修行こそ切に望む処なれ、」とあります。

 上級者、指導者として、自己の剣道の大成をはかるためにも、理業一致の修業をして欲しいと思います。

 終りに形の効果について、先達の解説を参考に供します。

  1. 礼儀が正しくなり、落ちついた態度が身につく。
  2. 姿勢が正しくなり、正しい呼吸法が身につく。
  3. 観見の眼が養われる。
  4. 技癖を取り、正しい太刀の使い方が身につく。
  5. 動作機敏になり、間合が明らかになる。
  6. 気合が練れ、気塊が充実し、精神集中ができるようになる。
  7. 技の理合を知り、心技について理合をのみこむことができる。
  8. 剣道に自然にそなわってくる気品や風格が高まり、同時に気位も高まってくる。

遠藤 勝雄

*この記事は、月刊「剣窓」2019年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道六段審査会(長野)
開催日
2019年08月18日(日)
会場名
ホワイトリング 長野市真島総合スポーツアリーナ
〒381-2204 長野県長野市真島町真島2268-1
JR長野駅東口から車で約20分
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