公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

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剣道六段審査会(沖縄)

開催日:
2015年08月23日(日)
会場名:
沖縄県立武道館 第2錬成道場
受審者数 合格者数 合格率 形再受審
92 22 23.9% 0

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審査員の寸評(実技・剣道形)

 那覇市における六段の昇段審査は、先般8月23日(日)、沖縄県立武道館において、六段受審者92名が審査に挑戦されました。

我々審査員は、審査開始にあたって福本修二副会長兼専務理事より、審査における心構えや、審査の着眼点等の指示説明を受け、各審査に臨みました。

以下、今回の審査において感じたことを述べてみたいと想います。

 〇 実技審査について
1 受審に臨んでの平素の心構えについて

「剣道称号・段位審査要領」の中の、「段位審査の方法」に示す実技審査の着眼点を良く熟知して稽古を重ねて審査に臨むことが大切と思います。

2 着装について
六段を受審するにあたり、高段者として着装に留意することが大切かと思います。合格を目標とされるには、色のあせた剣道着、袴、剣道具の着装はいかがなものかと感じました。それから自分の身体に合った着装に心掛けることが大切に思います。

3 姿勢・構えについて
立合いの間から礼をして前に進み、蹲踞して立ち上がった瞬間から正しく、強く、崩れない姿勢・構えが出来ていて、いつでも打てる、応じられる攻防一致の気(身)構えが確立されていなければならないと思います。

4 気剣体の一致について
打突の機会を捉えたときには、試合・審判規則に示す有効打突の要件を満たした一本の打ち込みが大切です。

以上、特に気付いたことを述べさせていただきましたが、六段の受審年数がきて受審資格を得たから受審するのでなく、先に述べたことに加えて、段位審査の付与基準を踏まえ合格された方も含め、今一度、毎日の一本一本の稽古に努力精進いただきたいと思います。

〇 形審査について
22名の方が形審査を受審し、全員が合格というたいへん喜ばしい結果となりました。他の審査員にもご意見をお伺いして気付いた点を申し述べます。

受かりはしたものの、もう一度「講習会資料、日本剣道形作成の大綱」の目的を十分に理解し、平素から日本剣道形の稽古を重ねていただきたいと思います。
以下、気付いた点について

1 所作・礼法について
刀の置き方、抜き合わせ等、定められたことを定められたように行うこと。
2 構えについて
五つの構えを正しく施すこと。技を繰り出す基本です。
3 定められた手順について
10本の形の手順に従って、咀嚼すること。説明文の意味をよく理解して手順通りに実施すること。
4 呼吸について
呼吸も理合です。自分と相手との間にとりおこなわれる、技や動きが理にかなっていること。
5 理法について
刀の理合と打突の合理性。そして刃筋、鎬、物打等刀剣使用の法則にのっとって実施するように心
がけること。

以上、何点か気付いたことを申し上げましたが、これからの修錬の参考として下さい。
~形が良くなれば剣道が良くなる~

髙橋 俊昭
*この記事は、月刊「剣窓」2015年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道六段審査会(沖縄)
開催日
2015年08月23日(日)
会場名
沖縄県立武道館 第2錬成道場
〒900-0026 沖縄県那覇市奥武山町52
沖縄都市モノレール(ゆいレール)旭橋駅
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