公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道六段審査会(京都)

開催日:
2014年04月29日(火)
会場名:
京都市立体育館
受審者数 合格者数 合格率 形再受審
896 163 18.2% 1

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審査員の寸評(実技)

京都市立体育館で行われました審査会においての所見を述べさせていただきます。まず、全剣連「剣道称号・段級位審査規則」の「段位審査の方法」に示す審査の着眼点を今一度認識し、審査に臨んでいただきたいと思います。

 審査内容としては、姿勢・態度・構えは全般的に良好ですが、これに拘りすぎ硬くなって、攻めの厳しさに欠けています。剣道は「気で攻めて理で打て」と教えられていますが、気で攻められても「攻め返し」で応ずるという気争いが見られません。また交刃から相手の剣先を崩して捨て身で気力の溢れた一連の動作「攻め―機会―有効打突―残心」がなく無駄打ちが多く見られました。限られた時間内に自分の実力を発揮することは至難の業であると思いますが、普段から初太刀を大事にし、気力と攻めに集中し、「心気力一致」・「打ち切る」打突の技が出せるように心掛けて下さい。

 稽古とは「事理一致」の修錬・「百錬自得」、今一度、基本に帰り、理合に適った技が自然に出せるよう今後の稽古になお一層の精進を祈念申し上げます。

俣木 正喜

審査員の寸評(剣道形)

 京都で行われた七・六段審査会の剣道形担当者として感じたことを述べます。

 七段1名、六段10名の不合格者が出ました。特に六段の受審者で基本的な所作(小太刀の置き方等)が疎かになっているように思います。

 剣道形は構えや順序を覚えるだけでなく、太刀七本、小太刀三本の中に含まれる理合を習得することにより、稽古の上に役立ってくるものです。

 今回、錬度不足の方が目立ったのは残念です。今一度、『解説書』、『講習会資料』を熟読し、正しい理法と技能に努めていただきたいと思います。

 今後、改善すべき点を挙げますので参考にして下さい。

一、間合(横手と一足一刀の間)の理解
二、物打で打突部を正しく打突
三、打突の機会「機を見て」「入身になろうとするところ」の捉え方
四、緩急強弱、一拍子の打突

 これらの項目を課題としてさらなる研鑽を重ね、それぞれの形の理合を探求して、剣道の内容を高め、指導者として正しく示範ができるよう一層の精進を期待しております。

太田 友康
*この記事は、月刊「剣窓」2014年6月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道六段審査会(京都)
開催日
2014年04月29日(火)
会場名
京都市立体育館
〒615-0864 京都府京都市右京区西京極新明町32番地
(1)京都駅より番号73洛西バスターミナル行―西京極運動公園前下車 約20分(2)武徳殿の近くでは京都会館美術館前より番号32京都外大前行―西京極運動公園前下車 約30分(3)阪急電鉄西京極下車 約150メートル
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