審査会
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居合道七段審査会(東京)
- 開催日:
- 2021年11月07日(日)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
はじめに 着装や礼法について、昇段審査は単に技術の良し悪しを見るだけでなく、居合道に対する心構えも見られる場所なのです。心の乱れも現れますので隙の無い着装、丁寧な礼法が要求されます。袖や袴の裾が短か過ぎてはいけません。技前については、特に抜きつけ・切り付けに手の内の冴えが要求されます。手の内の冴えは、小指の締めによって作るのです。
指定技
七段 1、4、5、9、10、11
六段 1、3、6、8、9、11
一本目(前)
抜き付けの位置が低い人が目立ちました。審査の最初の一刀ですからその後の技の良否を決定します。
三本目(受け流し)
抜き出す時に右手だけで抜こうとせず、左手の鯉口を右頭上前方に向ければ刀は胸元から離れずに抜けます。
四本目(柄当て)
後ろの敵を突く時に肩を下げながら右肘を伸ばせば、肩がちぢこまることなく突くことが出来ます。
五本目(袈裟切り)
刀を抜き出す時に右手だけで刃を下に向けようとせず、左手で刃が下を向くように鞘を返すと体が崩れずに抜き出せます。
六本目(諸手突き)
抜き打ちした刀、切り下した刀、血振りの切っ先は、次の動作に移るまで、1ミリも動かしてはいけません。
八本目(顔面当て)
「柄頭」を敵の両眼の間に当てた時、柄頭を凝視すると低すぎる事がなくなります。敵はそこにいるのです。
九本目(添え手突き)
抜き出した時の右手の位置が低すぎます。右手小指を柄から絶対に外さないことでしっかりとした切りになります。
十本目(四方切り)
左後方の敵を突いた時の、右足先が敵の方向に正しく向いていません。次の動作を考えず、敵に意識を集中することです。
十一本目(総切り)
切っ先の位置を、あご、水月、へそ、と正確に切り止めることが大切です。
以上各技の陥りやすい欠点と改善策を私見を交えて述べさせて頂きました。
おわりに すべての技について仮想敵という見えない敵を観て切ることです。切り終わるまで敵から絶対に目を離してはいけません。更に、表現の違いはありますが、切る・突く・当てる際には、「踏み込む」となっています。ただ単に足を出して切ることではないことを理解してほしいと強く感じました。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(東京)
- 開催日
- 2021年11月07日(日)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分