公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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居合道六段審査会(岡山)

開催日:
2014年07月11日(金)
会場名:
岡山県総合グラウンド 体育館(桃太郎アリーナ)
受審者数 合格者数 合格率
94 20 21.3%

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審査員の寸評(実技)

心配された大型台風8号の影響もなく、無事に七・六段の居合道審査会が桃太郎アリーナで行われた。

 前日の審査員研修会において河口俊彦居合道委員長より、研修資料を基に審査員の心構え、審査規則、審査上の着眼点、特に「自分に厳しく」「公正に見る目」「良識ある判断力」等を事細かにご指導いただき、審査員一同気を引き締めて審査に臨んだ。

 古流では、伸び伸びとした切り下ろしをしている方が多かったが、中には形だけにとらわれて、古流の特性である「一拍子」になっていない方も見うけられた。

 指定技の三本目、受け流しでは、抜き上げから受け流し、切り下ろしまでを一連の動作で行い、その中で剣、体とも決められた形、位置を通り、なおかつ無駄な動きをしないことが肝要だが、それらを急ぎ過ぎて近道をしたり、余分な力を加えて無駄な動作や遠回りをしてしまい「要義」に適わない方が見られた。

 七本目、三方切りでは、まず正面の敵を圧してから右の敵に抜き打ちした後、正面の敵を一瞬見据えて左の敵に切り下ろすという技だが、正面の敵を見逃す方がいて修業不足かなと感じられた。

 十本目、四方切りでは、左後ろの敵に対して一重身になったときの両足の向きは逆ハの字ではない。折角両足を正しい向きに構えたのに、前足で身体を引っ張るようにして突くので、後ろ足が流れてしまう方がいた。後ろ足を効かせて突くことが肝要であろう。

 全剣連居合では、気剣体とともに、まず第一に「正しく」、次に「大きく」、そして「強く」が『解説』の要義に適い、かつ武道として合理的な居合の基本ではなかろうかと思う。

 昨年受審し、残念ながら不合格だったが、1年間の稽古の成果を発揮して見事なまでに上達し、合格された方が数名おられた。敬意を表するとともに嬉しい限りであった。

 残念ながら今回失敗された方はこのことを励みとして、さらなる修業をお祈りする次第です。正しい稽古は決して己を裏切りません。

井出 友太
*この記事は、月刊「剣窓」2014年9月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道六段審査会(岡山)
開催日
2014年07月11日(金)
会場名
岡山県総合グラウンド 体育館(桃太郎アリーナ)
〒700-0012 岡山県岡山市北区いずみ町2-1-3
徒歩・ JR岡山駅西口から 北へ約1.5km 約20分バス・ JR岡山駅西口から 約10分(スポーツセンター前下車)・ JR岡山駅東口から 約15分(スポーツセンター前下車)・ 岡山空港から 約30分(スポーツセンター前下車)
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