公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道七段審査会(東京)

開催日:
2022年01月28日(金)
会場名:
江戸川区スポーツセンター

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率
49 11 22.4%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 1月28日東京都江戸川スポーツセンターにて徹底したコロナ感染症対策の中、標記審査会が行われました。

 指定技は、七段は全日本剣道連盟杖道七本目(霞)から十二本目(乱合)、六段は六本目(物見)から十一本目(乱留)が指定されました。審査の結果は七段11名、六段23名の方が合格されました。その中で七段2名、六段6名の女性が合格され、今後全剣連杖道の普及発展に女性指導者としてご活躍されることを期待いたします。今回の審査から感じたことを述べさせていただきます。

 全体的に基本的な杖の打突、太刀の切り付けが不正確な方が多く散見されましたので正しい基本を修得してほしいということです。基本は単独動作のみでなく相対動作を十分に行うことで「打」「仕」の両方を学ぶことができ、正しい構え、適正な姿勢、間と間合、正しい打突部位を正確に打突する、打突後の身構え、気構え等、形の中において一動作、一動作が技として繋がって行くための一番の近道であると思います。

 次に審査当日は今まで一度も稽古をしたことのない相手との組み合せにより相手に合せようと「打」「仕」ともに自分の拍子でマニュアル通りに動作するために形かたちにとらわれて十分な技倆を発揮できず、「正しい理合、正しい間と間合、充実した気勢」等に欠け、杖においては打突の際、気杖体の一致が見られず、後ろ足の引き付けが遅れるため、杖先がぶれて攻めがなく迫真性に欠ける。繰付けた後の「突き」は後ろ足が横を向き、後ろ足が生きていない。後ろ足を生かした「気杖体の一致」の打突に努めて下さい。

 以上、感じたことを述べましたが、残念ながら合格されなかった受審者を含め、これから審査に挑戦される方には今一度、基本の修錬に重きをおき、自分の個癖は一朝一夕では修正できませんので、指導者や上位の方からの教えを素直に聞き入れ、自分の技を点検し、相当の覚悟をもって取り組み捲土重来を期待し寸評といたします。

安部恵一
*この記事は、月刊「剣窓」2022年3月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道七段審査会(東京)
開催日
2022年01月28日(金)
会場名
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分
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