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居合道七段審査会(山口)

開催日:
2013年07月12日(金)
会場名:
キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター
受審者数 合格者数 合格率
32 8 25.0%

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審査員の寸評(実技)

 梅雨明けの7月12日、山口県周南市において審査会が開催されました。

 前日は松永政美全剣連副会長、武田清房居合道委員長ご出席の下、審査員研修会が行われ、松永副会長ご挨拶のあと、武田委員長から審査員としての自覚と心構え、遵守事項、審査上の着眼点についてご指導をいただき、その中で「厳しい審査でなく、受審者の将来性を踏まえて、寛大な気持ちで引き上げる審査を」との訓話があり、審査員の意思統一が確認され、翌日の審査に臨みました。

 当日の受審者数は昨年を若干、上回りました。

 指定技は七・六段共通で三本目「受け流し」、六本目「諸手突き」、十一本目「総切り」でした。

 全般的に①修錬不足で自信なく気魄が伝わってこない。②仮想敵がいなく、ただ刀を抜き、振っているだけで理合が理解されず武道としての居合になっていないと感じました。しかし、合格された方は豊富な稽古量に裏打ちされ、初太刀にかける集中力と気迫が伝わり、審査員の心を打つものがありました。

 ここで指定技の留意点を申し述べますと、
 三本目「受け流し」
 目付が最初から高く、受け流さず、受け止めてから振りかぶり、切り下す時、上体がぶれている方が多く見受けられました。

 六本目「諸手突き」
 右斜面から顎までの抜き打ちの刃筋が不正確。水月を突き、引き抜きながら腰の回転と共に受け流し頭上振りかぶりが、刀を腰に置き、二段かぶりになっていました。

 十一本目「総切り」
 機先を制して受け流し頭上振りかぶりになっていない。腰腹部の刃筋が正しく水平に切れていない。この技は「間」が切れることなく「手の内の変化」が難しい技です。

 合格された方、不合格の方も、もう一度、今の自分を反省され最高の演武をするために「質」の高い稽古を積み重ね、さらなるご精進を期待致しまして、寸評とさせていただきます。

上國料 修一
*この記事は、月刊「剣窓」2013年9月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(山口)
開催日
2013年07月12日(金)
会場名
キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター
〒745-0851 山口県周南市大字徳山427
JR徳山駅から車で約10分JR櫛ケ浜駅から徒歩約20分
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