公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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居合道七段審査会(北海道)

開催日:
2013年06月14日(金)
会場名:
北海道立総合体育センター 北海きたえーる
受審者数 合格者数 合格率
41 9 21.9%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 爽やかな初夏の北海道札幌市で審査会が行われました。審査員はそれぞれ居合観の違いはあるものの厳正公正に努めています。

 念願の合格を果たされた方々には心からお祝いを申し上げます。不合格になられた皆様には以下のことにご留意いただきたいと思います。

 ○受審にあたって
 毎回審査後に掲載される『剣窓』の寸評内容を研究し修錬されて来たものと思いますが、姿勢態度も立派で風格・品位は備えているように見えてはいても、理合に欠け形にこだわりすぎ、相手を圧倒する気迫と気概に欠けています。

 『解説書』を今一度熟読し、要義の意味を理解し正しい動作を体得して下さい。特に、『解説書』の中にある「演武の心得」を充分に読み込んでいただき初心に立ち返り、全身全霊を込めて行ずる修錬を行い、剣の理法に基づく心気力の一致を目指して下さい。

 ○指定技について
 七段・六段共通の技でした。
 ・三本目【受け流し】 
刀の抜き上げが遅く小指が弛み剣先が下がり、イの字ではなくハの字になって右に寄りすぎてしまい、相手の居ない所を切っている。受け流した勢いで刀を止めることなく切り下ろしていない。

 ・六本目【諸手突き】 
目付けが低く、突きが水月よりも低い。体捌きで引き抜きながら受け流しに振りかぶっていない。

 ・十本目【四方切り】
 右こぶしに「柄当て」する時に左腕が十分に伸びていない。一重身からの突きが水月を確実に捉えられず切っ先が浮いている。

 各指定技に共通していえることは、仮想敵を意識した気迫のこもった正確な体捌き足さばきで、手の内の利いた無理無駄のない刀の操法に習熟することが必要なことです。地区講習会に参加し、良き師に就いて平素の正しい稽古を積み重ねて下さい。次回のご健闘を祈ります。

草間 啍壹
*この記事は、月刊「剣窓」2013年8月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(北海道)
開催日
2013年06月14日(金)
会場名
北海道立総合体育センター 北海きたえーる
〒062-8572 北海道札幌市豊平区豊平5条11-1-1
札幌市営地下鉄東豊線「豊平公園」下車、徒歩すぐ
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