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居合道七段審査会(佐賀)

開催日:
2012年07月06日(金)
会場名:
佐賀県総合体育館
受審者数 合格者数 合格率
41 9 22.0%

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審査員の寸評(実技)

 心配された直前の九州北部豪雨災害の影響も無く、審査会が開催されたのは何よりでした。

 前日の研修会では、松永政美全剣連副会長、武田清房居合道委員長ご出席の下、審査員の心得・審査上の着眼点等を確認しました。

 七・六段審査に求められるものは修行で育まれた高い精神性と無理無駄の無い適法な術技が相俟っ
ての気剣体一致の技前です。一つ一つの所作がその精神性に裏打ちされて隙の無い形として現れなければなりません。古流二本は得意技のためか、そつなく演じられていました。ただ、古流・全剣連居合を問わず、刀の勢いを偏重する余り、体軸のブレ・前傾・後傾・腰の浮き等が多くに発生していました。正しい姿勢・正しい重心の位置は技の根本です。余裕と気位をもって刀を遣って下さい。

三本目「受け流し」
 受け止めになってはいけません。また受け流した刀の位置を自分の頭上近くに移動させてから切り下すのは如何なものでしょうか。多くの場合手の内が不確実で、袈裟に切り下ろした切っ先の定められた位置が守られていません。

六本目「諸手突き」
 刀を中段に下ろす際、後ろ足が前足に揃ったり、追い越してしまうのは見逃せません。間をおくことなく右足を踏み込むと同時に突くことも肝要です。軸足の使い方が不充分です。解説書には「軸」の表記が何カ所もあります。体捌きには「軸足」を回す意識は必要不可欠です。時にはライン上で稽古してみたら如何でしょうか。

十一本目「総切り」
 要義にある「機先を制して」が感じられない方が多いです。定められた部位を送り足を使い正確に切らねばなりません。特に腰腹部を切る際に間をおいてしまってはいけません。

 全剣連居合は理合に適った正確さが求められます。合否に拘らず受審者は審査に続き地区講習会にも参加して勉強して下さい。そして、有資格者は積極的に審査に挑戦して下さい。目標を高く掲げることが上達への近道です

東  義信 
*この記事は、月刊「剣窓」2012年9月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(佐賀)
開催日
2012年07月06日(金)
会場名
佐賀県総合体育館
〒849-0923 佐賀県佐賀市日の出1-21-15
JR佐賀駅下車 徒歩15分(2キロ)大和インターから車で10分
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