公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2023年1月)

 2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年12月末現在の概要と考察をご報告いたします。

【2020年12月以降の月別件数】

報告年月 報告件数 軽  症 中 等 症 重  症 不  明 報告人数
合  計
2023年01月 7 3 7 0 1 11

概要

  • 2023年1月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数7件、感染者数11例でした。
  • 重症度の内訳は、軽症3例(27%)、中等症7例(64%)、重症0例(0%)、不明1例(9%)、うち入院0例(報告例全体の0%)でした。
  • 年代別にみると、10代以下は0例(0%)、10代3例(27%)、20代0例(0%)、30代0例(0%)、40代2例(18%)、50代4例(36%)、60代0例(0%)、70歳以上2例(18%)、不明0例(0%)でした。
  • このうち2名以上の感染者が報告されたものは1件でした。
  • また、報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は1件でした。
10歳
未満
10代 20代 30代 40代 50代 60代 70歳以上 不明
0 3 0 0 2 4 0 2 0
  • 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症はありませんでした。
  • 複数の感染者が報告された例では、換気対策が充分でなかった可能性がありました。
感染対策
レ ベ ル
3密回避
対  策
通  風
換  気
手指消毒
0 0 0
0 0 0
0 1 1
2 1 1
1 1 2
不明 0 0 0

※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価

考察

  • 剣道における新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告数は、感染者の報告義務の変化もあり、必ずしも感染者数すべてを把握しているとはいえませんが、先月に比べ減少傾向となっています。
  • 先月まで高い割合で見られた10代の感染についても減少しておりますが、引き続き報告システムの結果を注視いたします。
  • 稽古が原因であるという報告が1例あり、工業用送風機を用いた換気対策が実施されていませんでした。全剣連のガイドラインでは、工業用送風機の設置が奨励されています。とくに暖房使用時には通風・換気が疎かになることも懸念されますので、通風・換気への配慮(送風機、CO2モニターなどを用いる)をお願いします(※1)。
  • 送風機を使用する際には、入り口から窓に向かう空気の流れを作ることが大切であり、人に向けて送風する必要はありません。送風機の向きの工夫により温度差を緩和できます。
  • 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、新型コロナだけでなくインフルエンザなどの感染症リスクも高い競技です。現時点では、引き続きマスクと面装着時には面マスク・マウスシールドなどの着用が推奨されます(※2)。

 全国的な第8波は収束傾向にあるものの、季節性インフルエンザの流行が始まっております。剣道指導者は、あらためて全剣連の感染予防ガイドライン等をご理解の上、健康・安全への配慮を展開されることが望まれます。

※1:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※2:マスク・シールド着用についての説明

ご協力のお願い

 なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム

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