
全剣連の
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居合道委員会による声明
8月中旬、居合道の称号段位審査に関して、古くから金銭授受の慣行があった旨の報道がありました。これにより、一般財団法人全日本剣道連盟及び会員各位並びにすべての関係者の皆様に、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
本件報道に関しての全剣連見解の通り、居合道界では、称号段位審査に近接した時期に金銭を授受する不適切な慣行が、古くから存在しておりました。居合道界の指導的立場にある居合道委員会としては、こうした慣行を放置し、居合道称号段位審査の信頼や権威を著しく傷つけたことについて、痛切に責任を感じ、心より陳謝いたします。
居合道委員会では、このような慣行を根絶するため、関係者から聞き取り等を行うことによって、これまでの実態のさらなる詳細を把握し、今後の改革に活かしてまいります。
また、すでに、審査員氏名の徹底的秘匿、居合道委員の審査員候補からの除外、審査対象から当面古流を除外等の改革を行っていますが、加えて審査員の責務・倫理観の徹底等意識改革も一層促してまいります。
居合道委員会は、こうした改革をさらに進めるとともに、以下の施策を実行いたします。
- すべての講習会・大会における土産等授受の禁止
- すべての講習会・大会における前夜祭の禁止
- すべての講習会・大会における範士に対する部屋の特設等特別扱いの禁止
- 改善策実施状況の全剣連への定期的報告
居合道委員会は、居合道の講習会・大会の実施状況に加え、上記1~3等を浸透させるためにどのような施策を講じたかを、報告します。
居合道委員会は、居合道界の改革をさらに進めることを宣言するとともに、居合道の健全な発展に全力を尽くすことをお誓い申し上げます。
これからもご指導ご鞭撻賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。
2018年9月6日
居合道委員会
委員長 小倉 昇
委員一同