剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み中間報告（2022年12月）

全剣連の
お知らせ

2023/01/07更新

　2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年12月末現在の概要と考察をご報告いたします。

年・月	報告件数	軽　　症	中等症	不　　明	報告人数合　　計
2020年12月	2	1	0	1	2
2021年01月	2	2	0	0	2
2021年02月	3	14	0	0	14
2021年03月	2	2	0	0	2
2021年04月	1	1	0	0	1
2021年05月	1	0	1	0	1
2021年06月	0	0	0	0	2
2021年07月	3	13	0	0	13
2021年08月	20	89	1	3	93
2021年09月	16	71	1	1	73
2021年10月	0	0	0	0	0
2021年11月	0	0	0	0	0
2021年12月	1	1	0	0	1
2022年01月	34	140	1	6	147
2022年02月	25	83	1	11	95
2022年03月	23	48	1	10	59
2022年04月	43	129	1	14	144
2022年05月	39	56	11	10	77
2022年06月	19	41	2	13	56
2022年07月	62	120	2	10	132
2022年08月	67	99	2	1	102
2022年09月	27	53	4	2	59
2022年10月	10	13	1	0	14
2022年11月	20	24	0	2	26
2022年12月	19	25	1	0	26
合　計	440	1025	30	84	1139

2022年12月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数19件、感染者数26例でした。
重症度の内訳は、軽症25例（96%）、中等症1例（４%）、重症０例（０%）、不明０例（０%）、うち入院０例（報告例全体の０%）でした。
年代別にみると、10歳未満は２例（８%）、10代13例（50%）、20代０例（０%）、30代３例（12%）、40代２例（８%）、50代４例（15%）、60代１例（４%）、70歳以上１例（４%）、不明０例（０%）でした。
このうち２名以上の感染者が報告されたものは３件でした。
報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は０件でした。
稽古や大会の他の参加者に感染が拡大したという報告はありませんでした。

10歳未満	10代	20代	30代	40代	50代	60代	70歳以上	不明
2	13	0	3	2	4	1	1	0

感染対策レベル	３密回避対　　策	通　　風換　　気	手指消毒
１	0	0	0
２	0	0	0
３	1	1	1
４	4	5	1
５	10	9	13
不明	4	4	4

※報告者による、「１：対策なし～５：十分な対策あり」までの５段階評価
　

今般の新型コロナウイルスの流行状態を鑑みると、報告件数は必ずしも感染者数を反映しないと考えます。
今回報告例のうち重症例・死亡例の報告はありませんでしたが、基礎疾患のない30代に中等症例の報告があり、引き続き感染対策が必要な状態です。
年齢別にみると、依然として10代が最多ですが、各年齢に広くみられ、稽古が発症機会であることが否定できないものが少数みられました。
8割以上の報告例では、送風機の使用が行われていませんでした。暖房使用時に通風・換気が疎かになっていると思われます。全日本剣道連盟の「対人稽古に関する感染予防ガイドライン（改訂）」（※1）にあるように、通風・換気への配慮（工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる）を改めてお願いします（※2）。
剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技です。冬季の寒冷・乾燥時には気道の免疫が低下し、感染リスクが増す可能性もあります。引き続きマスクと面装着時には面マスク・マウスシールドなどの着用が推奨されます（※3）。

　感染者の報告義務の変化により感染の報告例は減少していますが、実際には報告例以上の大量の感染者が存在することが予測されます。剣道指導者は改めて可能な限り、新型コロナウイルス感染対策の徹底をお願いいたします。