公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

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竹刀及び剣道具等の安全性・公平性に関するパブリックコメントの募集 *終了

平成30年3月19日

全日本剣道連盟(全剣連)は、竹刀及び剣道具等の安全性や公平性に関して、規程(ルール)の改正を検討しています。この点に関し、以下の通り皆様からご意見を募集いたします。 *ご意見の募集は終了いたしました。ありがとうございました。

改正を検討する背景

近年、動きやすさや扱いやすさを目的に、剣道具や竹刀の軽量化・形状の加工などが見られます。技術の進展や工夫などは歓迎すべきことですが、一部において、競技の公平性、競技者の安全性について懸念も生じています。このため、公平性・安全性の確保を目的に、現行ルールの一部見直しを行おうというものです。

具体的な改正内容

改正は、竹刀及び剣道具の公平性及び安全性の徹底、前腕部及び肩関節の保護を目的に以下の改正を行います。

竹刀(剣道試合・審判細則第2条)

  1. 竹刀の構造は、四つ割りのものとし、中に異物(先革内部の芯、柄頭のちぎり以外のもの)を入れてはならない。ピース(四つ割りの竹)の合わせに大きな隙間のあるものや安全性を著しく損なう加工、形状変更をしてはならない。各部の名称は第2図(略)のとおりとする。
  2. 竹刀の基準は、表1及び表2(別添)のとおりとする。ただし、長さは付属品を含む全長であり、重さはつば(鍔)を含まない。太さは、先革先端部最小直径値(先端対辺直径)及びちくとう部(ちくとう先端より6.5cmの対角直径値)とする。

剣道具(剣道試合・審判細則第3条)

  1. 面部のポリカーボネート積層板装着面は、全日本剣道連盟が認めたものとする。
  2. 面ふとん部は、肩関節を保護する長さがあり、打突の衝撃緩衝能力があるものとする。
  3. 小手は、こぶしと前腕(肘から手首の最長部)の2分の1以上を保護し、小手頭部および小手ふとん部は打突の衝撃緩衝能力があるものとする。
  4. 小手のふとん部のえぐり(クリ)の深さについては、小手ふとん最長部との長さの差が2.5センチメートル以内とする。

剣道着

  1. 剣道着の袖は、肘関節を保護する(構えた時に肘関節が隠れる)長さを確保したものとする。

今後の進め方

平成30年度の以下の全剣連主催大会を、上記改正内容を反映した「実施要項」により運営します。

  • 第10回全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会
  • 第64回全日本東西対抗剣道大会
  • 第57回全日本女子剣道選手権大会
  • 第66回全日本剣道選手権大会

これらの実施状況及び今回募集するご意見を踏まえて、規程の改正内容を決定します。

規則(試合・審判規則等)改正手続きを経て、平成31年4月より(新)規則施行します。

意見募集要領

全剣連の団体会員及び個人会員(注)であれば、自由にご意見を提出することができます。ただし、実名でのご意見に限ります。
(注)高校生以下の個人会員の場合は、保護者からの意見提出も可。 また、個人会員で構成するグループでの意見提出も歓迎。

ご意見には、郵便番号、氏名及び住所(法人又は団体の場合は、名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)、所属、全剣連番号並びに連絡先(電話番号又は電子メールアドレス)を記載の上、意見提出期限までに提出してください。

提出は、意見提出フォーム、電子メール、郵送のいづれかの方法となります。

意見提出フォーム

次のリンク「意見提出フォーム」をクリックして必要事項を記入して送信してください。

電子メール

次のリンク「意見提出様式」をクリックし、zip形式で圧縮されたエクセルの様式をダウンロード、必要事項を入力したエクセルファイルを添付して提出してください。

▶︎ 電子メールアドレス:anzen@kendo.or.jp

郵 送

次のリンク「意見提出様式」をクリックし、zip形式で圧縮されたエクセルの様式をダウンロード、プリントアウトした用紙に必要事項をご記入の上、以下の住所へ郵送してください。

▶︎ 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-3-14 靖国九段南ビル2階
「全日本剣道連盟 竹刀及び剣道具安全性検討特別小委員会事務局」宛て

締切りは、平成30年8月末までとします。

頂いたご意見並びにそれらに対する全剣連の回答は、全剣連HPにて公表します。回答は、同じような意見についてはまとめての回答となります。なお、個別に回答することはありませんので、あらかじめご了解ください。

ご意見を正確に把握するため、電話によるご意見は対応いたしかねますので、あらかじめご承知おきください。

氏名、連絡先等の個人情報につきましては、適正に管理し、ご意見の内容に不明な点があった場合の連絡、確認といった、提言(案)に対する意見募集に関する業務にのみ利用させていただきます。

別添

表1 竹刀の基準(一刀の場合)

性別 中学生 高校生 大学生・一般
長さ 男女共通 114cm以下 117cm以下 120cm以下
重さ 男性 440g以上 480g以上 510g以上
女性 400g以上 420g以上 440g以上
太さ 男性 先端部最小直径 25mm以上 26mm以上 26mm以上
ちくとう最小直径* 21mm以上 22mm以上 22mm以上
女性 先端部最小直径 24mm以上 25mm以上 25mm以上
ちくとう最小直径* 20mm以上 21mm以上 21mm以上

● 高校生は相当年齢の者も含む。
● cmはセンチメートル、gはグラム、mmはミリメートル。

表2 竹刀の基準(二刀の場合)

性別 大学生・一般
大刀 小刀
長さ 男女共通 114cm以下 62cm以下
重さ 男性 440g以上 280~300g
女性 400g以上 250~280g
太さ 男性 先端部最小直径 25mm以上 24mm以上
ちくとう最小直径* 21mm以上 20mm以上
女性 先端部最小直径 24mm以上 24mm以上
ちくとう最小直径* 20mm以上 20mm以上

● cmはセンチメートル、gはグラム、mmはミリメートル。

*ちくとう最小直径値については、「竹刀及び剣道具規格」p.6の「竹刀の先端直径」を基準とした暫定値として試行をするとともに、パブリックコメント等を勘案して最終決定いたします。

竹刀の先革長、先端部最小直径値及びちくとうの最小直径値の計測方法

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