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新型コロナウイルス感染症Q&A

全日本剣道連盟 医・科学委員長
東京医科歯科大学名誉教授 宮坂 信之

Q1.新型コロナウイルス感染症とは?

 ウイルスによる感染症で、肺炎を起こします。英語ではCOVID-19と呼ばれます。

Q2.病原体は?

 コロナウイルスの1種類です。形が王冠(コロナ)に似ていることによります。大きさは0.1ミリミクロンしかありません。

 コロナウイルスには、既知のコロナウイルス4種(かぜ症候群の原因)と、SARS(サーズ)(重症急性呼吸器症候群)、MERS(マーズ)(中東呼吸器症候群)を起こす計6種類がこれまで知られていました。今回はこれまでとは違う新型コロナウイルスです。国際的にはSARS-CoV-2と呼ばれています。

Q3.症状は?

 発熱が一番多く約90%前後です。微熱もありますが、高い熱が出やすいようです。咳、息切れが起こることもあります。さらに、体のだるさを訴えるのが特徴です。10%弱で下痢がみられます。

Q4.どうやってこの病気はうつるのか?

 咳やくしゃみによりウイルスが入った飛沫が飛び散ります。これを浴びることによりうつる場合(飛沫感染)と、ウイルスが付着したドアやつり革に触ってうつる場合(接触感染)があります。また、便からうつる場合(糞口感染)もあるようです。

Q5.病気の経過は?

 8割以上では軽くて済みます。約2割弱が重症化することがありますが、この場合は肺炎が肺の両側に出現します。さらに病気が進むと、腎臓、心臓などが悪くなる多臓器不全が起こることがあります。

 65歳以上の高齢者は重症化するおそれがあります。このほか、心臓や肺などの病気がある場合、糖尿病、免疫を抑える薬を使用している場合などは要注意です。

Q6.発生状況は?

 2月27日現在、日本における患者数は167名、このほかに19名の無症状で病原体を持っている人がいます(クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を除く)。世界的には約8万人の患者がおり、死亡者数は2,800名弱(3.4%)です。ただし、医療環境の良い日本ではもう少し低そうです。

Q7.診断は?

 今はすみやかに診断をすることができません。唯一の方法がPCR検査とよばれるものですが、数時間以上かかります。この病気は指定感染症なので、検査は一部の機関でしかできません。インフルエンザのような迅速診断法ができないのが現状です。

Q8.治療は?

 多くのウイルス感染症に対する治療薬はなく、新型コロナウイルス感染症も同様です。マスコミは抗インフルエンザ薬のアビガンが効くかもと報じていますが、まだわかりません。しかもこの薬は奇形を起こす可能性(催奇形性)があるため、妊婦もそのご主人も飲めません。また、一部のエイズの薬(抗HIV薬)の効果もまだよくわかりません。

 今のところは、免疫の力を上げるために適度の運動と快食・快眠をすること、ストレスを避けること、などの方が大切です。

Q9.ワクチンはあるのか?

 新型コロナウイルスは、まだようやくウイルスが分離されたところなので、ワクチンはできていません。これを作るのは少なくとも1年間位はかかるでしょう。

Q10.予防法はあるのか?

 もっとも効果的なのは手洗いです。消毒用アルコール液で指先と手を十分に消毒をして下さい。マスクについては、咳やくしゃみなどがある人は着用が勧められますが、健康な人がマスクをしてもこのウイルスの感染を防止できません。人混みも避けた方がよいと思います。

Q11.インフルエンザとはどこが違うのか?

 よく似た病気ですが、インフルエンザより感染性が強いようです。インフルエンザの場合、日本で毎年約1,000万人がかかり、多い年は数千人が亡くなります。新型コロナウイルスでもこうならないように、しっかり手洗い、消毒を行い、人混みを避けることが大切です。

*写真は、新型コロナウイルスについて専務理事・理事長会議で説明をする筆者

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