公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

全剣連の
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ビデオ撮影等の制限に関する問い合わせについて

問い合わせ内容

なぜ全剣連主催の大会の動画をインターネットで公開してはいけないのでしょうか。

また、全剣連主催の大会の動画は、撮影をしてもインターネット上に公開してはいけないとなりましたが、過去に公開しているものも削除するのでしょうか。

全剣連の回答

全剣連は、全剣連の主催する大会等におけるビデオ撮影等について、「大会等におけるビデオ撮影等について」というルールを設けました(「剣窓」平成31年4月号・通巻第452号・28頁参照)。全剣連がこのようなルールを設けた理由は、以下のとおりです。

全剣連は、全剣連が主催する大会等を運営する者として、大会等を安全かつ円滑に運営する責任を負っています。したがって、その責任を全うするために、大会等の会場内における様々な行為について必要とされるルールを設けることができます。今回、大会等の会場におけるビデオ撮影等について、その取扱いに関するルールを定めたのも、このためです。中でも、営利目的又は不特定多数の人々に公開若しくは頒布する目的で行うビデオ撮影等を原則として禁止したのは、そのような行為が制約なしに行われると、撮影等の対象に含まれる個人やビデオ撮影等を許された者の権利を侵害する事態を招きかねないからです。特に、インターネット上での情報の公開をめぐっては、情報が一旦公開され拡散されると、それが悪用されるなどした場合に防ぎようがなく、取り返しのつかないことになってしまうため、各方面でさまざまなトラブルが生じていることはご承知のとおりです。

全剣連が大会等を開催する目的は、「剣道等の普及・振興」を図ることにありますから、できるだけ多くの方に大会等に参加してもらうだけでなく、参加された方を通じて大会等の情報がさらに広く伝えられることは、剣道等の普及振興という目的に適うことであると考えています。一方で、大会等の情報をより広く効率的に伝えるためには、放送局等の特定の企業にビデオ撮影等に関する優先的な権利を与えることも、大会等の運営上必要になってきます。このような優先的権利が与えられる場合に、これを侵害することになるビデオ撮影等及び撮影映像等の使用が一定の制約を受けることになるのは、やむを得ないと考えています。

もとより、このルールは、個人的に記録を残す目的で行うビデオ撮影等はもちろんのこと、知人に情報を提供すること、特定の仲間の間で情報を共有することなどを目的とするビデオ撮影等を禁止するものではありません。

なお、この規制は、平成31年4月1日以降に開催される大会等について適用されるものであり、過去の大会等の撮影映像等について適用されるものではありませんが、この規制の趣旨をご理解いただき、過去の大会等の撮影映像等の使用に関しても、節度ある適切な対応をお願いしたいと考えています。

今後とも、全剣連の行う大会等に積極的にご参加いただき、剣道等の普及・振興に一層のご協力をお願いいたします。

以上

*写真は第17回全日本選抜剣道八段優勝大会のものです。

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