公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道六段審査会(新潟)

開催日:
2021年08月22日(日)
会場名:
新潟県立武道館(謙信公武道館)

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 再受審者数
529 144 27.2% 0

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 新潟県上越市。令和元年12月に開館。その名称からも武の薫り漂う謙信公武道館(新潟県立武道館)において先般、七段・六段審査が行われました。

新型コロナ禍で稽古の機会が極めて制約される中、稽古に工夫を重ねて見事合格された方には心からお祝い申し上げます。残念ながら今回不合格になられた方には捲土重来を期して次回に臨まれることを願っています。

第1会場。午前中の新進気鋭の受審者による立会いは気迫溢れる技の応酬がありました。しかしながら審査は限られた短い時間であることから、全般的に早く一本を決めようとして気力が充実しない状態、いわゆる「溜め」を作れないうちに剣先の攻防もなく打ちに出る打ち急ぎの場面も多く見られました。
一方、午後の若干年齢層の高い方では、「体力」は若干衰えつつも「心」と「技」を練り上げ、妙味のある剣風を披露された方も多く見受けられました。

六段・七段は各都道府県の武道館や地域における稽古の場においては青少年の育成者としても大きな期待が寄せられます。それ故に理合、品位、風格などが求められます。一方的に打ち込むだけ、或いは応じ技に頼りすぎる剣風では、青少年をはじめとする習技者を育てるという観点からはやや不足するところがあるのではないでしょうか。攻防のバランスを通して「だから打てた」「だから打たれた」など、稽古相手と打突の機会等を確認しながら的確な対話ができることが自分自身の稽古を高めていくことになると思われます。

今後一層のご精進を祈念申し上げます。

末平 佑二

審査員の寸評(剣道形)

垣間見た実技審査の風景からは、合格者にはそれなりの修行の成果が見て取れました。日本剣道形では如何だったでしょうか。即席の組み合わせで即座の実施ですから、当然完璧な演武は期待出来ません。しかし、そこには少なくとも初段受審から今日までの各自の形への取組み方が如実に窺えます。一部
を除いて殆んどが「順序を間違えぬよう」に、構えも間合も打突の機会等への配慮もなんのその、そそくさと『形かたち』だけを演じ流しているように見受けられます。

全員合格の判定が下されましたが、決して日本剣道形の完璧な合格のお墨付きが与えられたものではないことを謙虚に自覚して欲しいと思います。此の機に、改めて①『日本剣道形解説書』および『剣道講習会資料』を熟読吟味して日本剣道形に示され含まれている様々な理合・知識を再確認する事。加えて②「しかるべき指導者」の指導の下での実践、年齢や段位の高低に関係なく数多くの相手との手合わせ、公開演武などでの他者の演武の優れた点を見取る「見取り稽古」(ややもすると演武の粗あら探しになりがちな傾向があります)の実行を通して己の形を見詰め直し稽古に励むことが大切です。更に後進の指導が出来ることが真の斯界の高段者と言えるのです。皆さんは既に「しかるべき指導者」の位置にあるのです。沢庵の「不動智神妙録」に記されている「理之修行、事わ ざ之修行」即ち、理論、理合の獲得の修行と実技の修行を並行して実施する「事理一致」の教えを体する修行を通して「風格のある、気品に満ちた形」が自然に体得されることを知るべきです。競技剣道が中心の現代の剣道界にあって全剣連が昇段審査に日本剣道形を課しているのは日本の文化としての「真の剣道」の獲得と更なる発展を期しての事も理由の一つです。文化の担い手である皆さんの更なる精進を期待し発展を祈念するものです。

佐藤 成明
*この記事は、月刊「剣窓」2021年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道六段審査会(新潟)
開催日
2021年08月22日(日)
会場名
新潟県立武道館(謙信公武道館)
〒943-0176 新潟県上越市戸野目古新田375
JR信越本線・えちごトキめき鉄道「直江津駅」から車で約15分
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