
審査会
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居合道七段審査会(茨城)
- 開催日:
- 2025年06月27日(金)
- 会場名:
- 霞ヶ浦文化体育会館(水郷体育館)
審査会結果
審査員の寸評(実技)
令和7年6月27日(金)茨城県土浦市霞ヶ浦文化体育館において居合道七・六段審査会が開催されました。審査会に先立ち中谷行道副会長兼専務理事、蒔田実副会長、草間純市審議員、山﨑明正居合道委員長よりご挨拶をいただきました。審査員研修として草間審議員より審査員の心構えと遵守事項の訓示がありました。当日の指定技は、七・六段共通で一本目、四本目、五本目、六本目、八本目、十本目でした。
審査では、『全日本剣道連盟居合(解説)』の審判・審査上の着眼点に加え、六段以上は理合・風格および品位が問われます。以下に審査を通して各技で特に気になった点を述べます。
【一本目(前)】鞘放れ寸前は刃が水平になること、振りかぶった際の剣先は下がりすぎないこと、切り下ろす際は左手をかけながら右足を同時に切り下ろすことを意識してください。
【四本目(柄当て)】右手に意識があると前膝が崩れ、右半身が取れずに左肩が開いてしまいます。柄当ては左手で突き、左の鞘手で抜き、後ろの敵に左の鞘手をへそ前に絞って突くことを意識してください。
【五本目(袈裟切り)】敵の左肩口から抜ける前に刀を返す人が多く見受けられました。
【六本目(諸手突き)】右足軸にして左足を踏みかえて後方の敵に向き直ると同時に、右足を踏み込んで切り下ろすことや、振りかぶりは身幅内で行うことを意識してください。
【八本目(顔面当て)】左手で強く柄頭で敵の顔面を捉えることが重要であり、右手が強いと左腰が抜けやすいため注意が必要です。鞘を左横に返しながら鞘放れと同時に左足を踏みかえ後ろの敵に向き直ることを意識してください。
【十本目(四方切り)】脇構えを取りながら、切っ先を膝頭より下げたところから受け流しに振りかぶり頭上で止めないことを意識してください。
稽古の際は刀法・身法も重要ですが要義を理解し敵を想定してください。仮想敵を意識しないと目付けや突く部位などが曖昧になります。体軸のぶれや軸足のぐらつきなど稽古不足を感じる方が多かったように思います。己の切り間だけでなく、敵側の切り間も意識することも重要です。要義をよく理解した上で今後の稽古に励まれることを期待いたします。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(茨城)
- 開催日
- 2025年06月27日(金)
- 会場名
-
霞ヶ浦文化体育会館(水郷体育館)
〒300-0835 茨城県土浦市大岩田1051
JR土浦駅よりJRバス江戸崎方面行き「霞ヶ浦総合公園」下車、または関東鉄道バス阿見中央公民館行き「霞ヶ浦総合公園」下車いずれも約10分