
審査会
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杖道六段審査会(千葉)
- 開催日:
- 2025年08月15日(金)
- 会場名:
- YohaSアリーナ(千葉公園総合体育館)
審査会結果
審査員の寸評(実技)
8月15日(金)、千葉市YohaSアリーナ(千葉公園総合体育館)にて、杖道七・六段審査会が行われました。今回から65歳以上の受審資格が七段が修業年限3年以上、六段が2年以上に変更されて最初の審査会でした。指定技は七段が霞~乱合、六段が物見~乱留のそれぞれ六本で高齢者から順に行われました。結果は七段61名中21名、六段87名中31名の方々が合格されました。常日頃より稽古鍛錬に励み実を結んだ皆様は誠におめでとうございます。
それでは審査の際に感じたことを述べさせて頂きます。
『全日本剣道連盟杖道(解説)』に記載されている動作、特に留意点に書かれている動きを充分に理解し、その動作が出来ることに加え、六段、七段においては、更に武道としての攻め、迫力を出す工夫が求められるかと思います。審査では、解説書の動きから少し外れてしまっている方を見受けました。引落打で太刀を叩いているような方、真半身、やや半身の切り替え、特に繰付後の突きが真半身の後ろ足のままで突いている方、太刀落で繰り付けが左小手をすくっていない方、また脾腹を「突く」動作が払うような動きの方が多かったように見受けられました。
「打」「仕」が基本動作に従い更に一つ一つの動きのなかに全精力を出した理合、風格、品位を醸し出す高い境地に進まなければいけないと考えます。齢を取り体力的に衰えて機敏な動きは出来なくなってもそれを充分カバーできる風格、品位を自分で工夫し表現できるような努力が必要と思います。
実際に風格や品位を形のなかで表現するのは難しいです。しかし形武道としての難しさがあるからこそ挑戦し、考え、工夫することにより、杖道の奥深い楽しみを発見できるのではと思います。合格の方、不合格の方それぞれ更なる高みをめざしご精進をお願い申し上げます。
森井 美津男
*この記事は、月刊「剣窓」2025年10月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 杖道六段審査会(千葉)
- 開催日
- 2025年08月15日(金)
- 会場名
-
YohaSアリーナ(千葉公園総合体育館)
〒260-0045 千葉市中央区弁天4-1-2
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