女子委員会
四人のママ友剣士、同時に初段合格
女子委員会では「女性剣士の剣道再開や幼少年の普及及びその保護者への剣道の勧誘等」を検討しています。そこへ「お母さん方がお互いに励まし合いながら、1年で同時に初段合格」と言う情報が入ってきたため早速取材をさせて頂きました。
取材させて頂いた方は、栃木県野木剣友会(山口和慶会長)の倉林志保さん(47)、大石早苗さん(45)、浅野祐季さん(41)、尾島香さん(39)です。

Q:剣道を始めたきっかけは?
A:以前から剣道に魅力を感じ、剣道に憧れを持っていたので、子供が習い事を始める際に多くの選択肢の一つに剣道を提案しました。子供が剣道を選び稽古している姿を見て更に大きな刺激を受け「自分もやってみたい」と副会長の岩崎統一先生に打ち明けると「ママ剣チームを新たに作ろう」と言うことになり、何人かのお母さんに声をかけました。それが4人のお母さんたちのママ剣の始まりです。
A:私は高校・大学と剣道経験者ですが、社会人・結婚と剣道からは離れていました。でも結婚したころから「子供には剣道をやらせたい」と思っていました。声をかけて頂いたので、自分も剣道再開のきっかけとなったのです。
A:私は声をかけられた時、2年前から居合を始めていたということもあり、スムーズに剣道を始めようという気になりました。

Q:子供達や自分自身も剣道をやって良かったと思うこと
A:私には学習や他人との関わりがとても苦手な子がいます。その子が親戚の家に遊びに行った時、剣道の素振りをしている姿を見る機会がありました。それを見て「かっこいい、やってみたい」と言い出したのです。この子には何かをやらせたいと言う思いがあったので、これはチャンスと思い地元の野木剣友会に入門させました。子供は剣道をやって変わりました。成長していく姿を見て剣道をやらせて良かったと思います。また、子供が戸惑っていると、同門の同級生や先輩たちが声をかけてくれる、教えてくれるなど助け合える雰囲気を作ってくれたのです。温かい心や幸せのひと時を頂き感謝でいっぱいです。
A:子供達は、物怖じせずに挨拶ができるようになりました。礼儀や家族以外の大人の方との関わり方などを学び、更にコミュニケーションも身につけているのを見ていると剣道をやらせて良かったと思います。
A:剣道の楽しさを聞かれると、私は居合との違いとして「相手が目の前にいる。元立ちをやる場面も含めて、相手と合気になれる」と言うことです。また「技を出すにも受けるにも相手と合気になって基本稽古や自由稽古ができる」それはとても難しいことですが楽しいです。稽古中、剣道の基本を身に付けていると指導者から褒められる場面があり、それが何よりも嬉しいのです。
A:夫婦や親子が剣道をやっていると、同じ話題になり話が盛り上がります。家族間の会話が多くなってきました。
Q:今後の目標や抱負
A:試合に出ることより、基本をしっかり身に付け昇段を目指したい。剣道は、武道の中でも「静と動」を兼ね備えた一番学びの多い種目だと思います。また、礼儀正しさや上下関係など社会性を身に付けることができる場でもあります。子供達は大人との関わり方を学び、大人は子供達をみんなで育てていく雰囲気になる。多くの人との繋がりや多くの子供達が剣道を通して成長していく。これからも豊かな社会や人間形成を目指したい。
皆さん剣道を始められて生活に張りができたようです。これから長く続けて頂くためにも無理のない範囲で目標を立て、夫婦・親子お互いに励まし合いながら取り組んで頂きたいと思います。
(山田博子女子委員)
*この『四人のママ友剣士、同時に初段合格』は、月刊「剣窓」2026年2月号に掲載したものを再掲載しています。



